手作りたわしのふるさと 和歌山県海南市へ その①

「スポンジでは汚れをきれいに落とせないし、固いたわしではうつわにキズをつけるし…」

この悩みを高田耕造商店さんの「うつわにやさしいたわし」が解決してくれました。

高田耕造商店さんに「いつか棕櫚(しゅろ)たわしを作っている様子を見せてもらいに行きます!」と言ったのが4月の初め。そして和歌山県海南市へとやってきました。

ちなみにこちらが棕櫚(しゅろ)。会社の前に植えてあります。

海南市は温暖で棕櫚栽培に向いているため、大正時代よりたわしの製造が盛んに行われていました。しかし現在では、中国産の棕櫚皮を日本国内でたわしに加工し、国産たわしとして販売しているケースが多く、唯一高田耕造商店さんだけが、国産の棕櫚(しゅろ)を使ってたわしを製造しているのだそうです。山の人たちに協力を仰ぎ、一度衰退した棕櫚(しゅろ)産業を再興されたのです。

では工場へ。

こちらが棕櫚(しゅろ)の樹皮。機械にかけてさばくのですが、たわしに使うのは真ん中のあたりだけです。だからやわらかいたわしができるんですね。

切り揃えられいよいよ巻かれていきます。