カテゴリー: 作家・窯元探訪

北尾正治マキさんの工房へ

金沢へ行ってきました。

北尾正治さん、マキさんに初めてお会いしたのは、能美市の九谷焼技術者支援工房で制作をされていた時でした。

それから2年半ほどが過ぎ、念願叶って個展を開催していただくので、久しぶりに会いに行ってきました。

現在、お二人の工房は、金沢の街の中から少し離れた山間にあります。窓の外には木々が広がり、小鳥や虫、時にはきつねなどの動物たちが訪れます。可愛い訪問者は、二人の日々の楽しみであり、きっと作品にもこっそり登場しているのでしょうね。

二人が意欲的に取り組んでいる 石の器。その型になっている石も見せてもらいました。

こんなに大きくて丸い石があるなんて、びっくりです。


石を型にして、ぼこぼことした肌が面白い石の器。今回の個展でもご紹介できるのが楽しみです。

こちらはDM撮影用に制作中の作品です。

正治さんが生地を作り、マキさんが絵付けを施すのですが、九谷焼では現在でも分業の方が多くおられます。

明るく楽しいお人柄と独自の感性が、わくわくするようなうつわを生みだしています。二人のうつわを愛してくださるたくさんの方々と共に、個展の作品の到着を楽しみにしています。

荻野善史さんの工房へ

荻野善史さんとは、益子陶器市で初めてお会いし、その後、谷中の上野桜木あたりでの、テーブルマルシェでご一緒して以来のお付き合いです。いつか遊びに行きますね、と言いつつ、ようやく訪れることができました。

いろんなところでお会いして、たくさんお話をしてきましたが、やはり工房をお訪ねして、どのようなところで制作されているかを知ることで、作家さん自身をより理解できるような気がするのです。

西荻窪のお店からは、西武バスで石神井公園駅まで行き、西武池袋線で飯能へ。初めての道のりでしたが、便利なことに驚きました。

お子さんの可愛らしいお出迎えを受けて、作品を見せていただきながらお話を伺いました。

荻野さんの作品は、まるで古い壺のようだったり、ザラザラとした質感が、土器を感じさせたり、古のうつわのようです。

「自分にしかできないことをやりたい。」そういう思いで、いろんなことに挑戦しながら、自分のやり方を模索しておられます。

ものづくりは自分を表現することでもあり、その方法を探し続けるのは、自分探しでもあるのですね。荻野さんのお話を伺って、本当に奥が深い世界だと、つくづく感じました。

そんなこんなで長話になり、またまた長居してしまいました。

先ずはゴールデンウィークにうつわをご紹介いたします。

どうぞお楽しみに。

村井大介さんの工房へ

瀬戸では、齋藤一さんの工房をあとにして、村井大介さんの工房を訪れました。

村井大介さんも、陶ismで初めてお会いし、今回の訪問となりました。陶ismでは、あまりに繊細で美しい作品に思わず足を止め、あれもこれもと、手にとって見入ってしまいました。

村井大介さんのご自宅兼工房は、同じ瀬戸とは言っても、少し遠い場所にありました。瀬戸はとても広く、作家の工房や窯元のあるエリアも、いくつかに分かれているそうです。

工房は、陽子さんと2人の工房 atelierjuca (アトリエジュカ)。

奥さまの陽子さんが生み出す小さな動物や人形は、淡くやさしい色合いで、表情がとても素敵ですね。工房をあたたかな空気が包みます。

村井大介さんの作品は、薄い磁器に金彩や銀彩が施されています。それなのに、冷たさというよりも温かさを感じ、懐かしさすら感じます。長い時を経たもののようでもあります。形は学生の頃からそれほど変わっておらず、シンプルでありながら、ちょっとアクセントがあるようなものがお好きなのだそうです。

そしてこちらは、なつめくん。

とてもシャイで可愛らしくて、お話し中も気になって仕方がありません。

村井さんがなつめくんを見つめる目が、とてもやさしくて、溺愛ぶりがうかがえます。

村井さんと陽子さんと小さなお子さん、そしてなつめくん。それがatelierjucaのメンバーです。あたたかな暮らしがそのまま制作の糧となっているのですね。

ご自宅の居間でお話を伺うことで、外で見るのとは違ったお顔を見ることができました。お人柄に触れることができたのは、旅の大きな収穫です。

作家さんとは、これからもいろんなお話をしながらお互いを理解し合っていきたい。そう思いながら帰路につきました。

齋藤一さんの工房へ

齋藤一さんに初めてお会いしたのは、昨秋の陶ism。それ以来、見たことがないような絵画的な美しさに夢中になり、お訪ねするのを楽しみにしていました。

陶ismの時には、元町のパン屋さんに通ったという齋藤さんに、ぜひとも西荻窪の美味しいパンをお土産にしたかったのですが、早朝の出発だったので今回は断念しました。ふたり分のお昼ごはんのパンを名古屋で調達し、瀬戸へ向かいました。

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竹下鹿丸さんの工房へ

1月の個展に続いて、ゆっくりお話を伺いたくて益子へ行ってきました。

信楽の陶芸家 篠原希さんの「益子には竹下鹿丸という天才がいる」という言葉を受けて以来、益子陶器市では必ず鹿丸BARに立ち寄るようになっていました。どんな作家さんなのか、興味津々だったのです。

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信楽へ行ってきました ②篠原希さんの工房へ

1日目に続いて、信楽での2日目は、篠原希さんの工房に久しぶりに訪れることになりました。

お料理上手な奥さまが、カフェを始められています。ご近所の方がうらやましいです。

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信楽へ行ってきました ①山本雅則さんの工房へ

四日市で岡井翼さんにお会いした後、私は電車でのんびりと信楽へ向かう予定でした。

お昼ごはんを食べながら、そんな話をした途端、岡井翼さんが驚いた表情をされました。実は山本雅則さんは岡井翼さんの大学の後輩で、春の信楽作家市の件で、数日前にお話されたところとか。私も岡井翼さんもびっくりです。

ご縁というのは本当に不思議ですね。

そして岡井翼さんのご厚意に甘えて、信楽までのドライブを楽しむことになりました。

真っ暗になってから信楽に到着。

山本雅則さんの工房は、信楽の幸山窯。暗くて写真は撮れませんでしたが、古い登り窯が残されていました。

シンプルなうつわの縁に施されたしのぎが、土の風合いを感じさせてくれます。お料理がとても映えそうですね。

ゴールデンウィークの展覧会でご紹介しますので、どうぞお楽しみに。

信楽で迎えた朝。

屋根に白いものを発見しました。

ほんの少しですが、私の初雪です。

岡井翼さんを訪ねて

四日市へ行ってきました。

春の展覧会に参加していただく、岡井翼さんにお会いするためです。

工房で見せていただいた作品は、とてもエキゾチックで存在感のあるものでした。

お茶やお酒の席が楽しくなりそうですね。

春が楽しみです。

さすが急須職人。どれも持ちやすくて、安定感があります。

そして、萬古焼にまつわるスポットにも案内していただきました。

 

ばんこの里会館では、萬古焼の歴史を学ぶことができます。

古萬古はとても彩り豊かで美しく、仕事が細やかです。

そして急須の工房へ。

職人の手によって、たくさんの急須が作られています。

一度の焼成で、1000個もの急須が作られるのだとか。びっくりしました。

港に隣接している窯業産地は、材料の調達、製品の輸送を容易にします。その結果、大量生産を可能にし、発展したのでしょう。山間部でないのが新鮮に感じました。

旅は四日市から信楽へと続きます。

後藤奈々さんを訪ねて

後藤奈々さんが、新潟でグループ展に参加されるとお聞きし、行ってきました。

奈々さんに初めてお会いしたのは、益子陶器市

フォルムの美しさに惹かれて、作品を全て手にとり質問責めにしてしまいました。そして、平野照子さんの工房を訪問する際にお会いできたらと、お約束していたのです。

たまらなく美しい丸み、思わず手に取ってしまいます。

 

後藤奈々さんは、京都で陶芸を学び、笠間で陶芸の職に就き、そろそろ独立、という時にご家庭の事情で新潟に戻られました。

産地を離れて作陶を続けることは、大変なこともたくさんあります。ただ、大勢の個性ある作家さん達の中で続けていたら、迷いが生じ、今の自分がなかったのではないか、と思うようになったそうです。

「自分の作品には個性がないから」と仰る奈々さんの控えめな言葉が、作品の醸し出す清楚な美しさの源のように感じました。

 

いただいたスープカップを使うのが楽しみです。

平野照子さんの工房へ

新潟県新発田市へ、平野照子さんの工房に行ってきました。

 

新発田に行くのも、平野照子さんにお会いするのも初めて。

ほんの少し緊張していました。

でも、お迎えに来てくださった照子さんにお会いした瞬間、ほっと気持ちが緩み、まるでお友達の家に遊びに来たような、そんな気持ちになりました。とても気さくであたたかい方です。

好きなのは、うつわを作るより、オブジェや、箱(蓋物)を作ることなのだとか。

佇む姿に、時間を忘れて見入ってしまいます。

全体に色を付け、モチーフを残して彫りを入れていきます。手間のかかる仕事ですが、モチーフに独特の存在感が生まれます。

そして工房の周りに生える葦を刈り、木を切って灰にし、時間をかけて釉薬を作っておられます。周りの田んぼに流れてしまうものだから、自然なものにしたいとのこだわりからです。

ご自身曰く「きれいな色がなく、地味な色が多い」のはそのためなのですが、何を作りたいのか、そこにこだわってやっていきたいのだそうです。

自然とともにある、照子さんの生き方なのですね。

 

 

来年2月には作品をご紹介できる予定です。

私もその時が楽しみです。