古くより陶と漆は、椀、箸、盆、茶碗、皿など、私たちの暮らしの中にある、とても身近な工芸品です。
その二つの工芸による、夏の食卓のご提案を、陶芸家 見野大介さんと、漆芸家 阪本修さんにお願いしました。
見野大介
1980年
大阪市生まれ
2003年
近畿大学建築学科卒
2005年
京都伝統工芸専門学校陶芸科卒 京都炭山、笠取窯岡本彰氏に師事
2011年
奈良県生駒市に独立。特定非営利活動法人京都ほっとはあとセンターより「もの づくり支援員」に任命され、社会福祉法人テンダーハウスへ出向する。この経験を通し、うつわには使いやすさが最も大切だと考えるようになる。
2014年
奈良市法華寺町に移転。
現在、個展、グループ展など多数参加
元喫茶店をリノベーションした「陶芸工房 八鳥」にて陶芸教室を開き、陶芸の楽しさ、難しさを多くの人に伝えつつ、色、形ともにバリエーション豊かな作品の制作に取り組む。
阪本修
1979年
奈良市生まれ 指物師三代坂本曲齋の三男。伝統工芸品に囲まれて育つ。
2006年
石川県立輪島漆芸技術研修所髹漆科卒業
目白漆芸文化財研究所入社
重要無形文化財保持者(蒔絵)室瀬和美氏に師事
2012年
奈良市に独立
2018年
古代から漆の産地として知られた奈良県曽爾(そに)村に工房を構え、作家活動の拠点を移す。
現在、個展、グループ展など多数参加
漆芸作家としてお茶道具や日用漆器などを制作しつつ、寺社の調度品の制作、修理を行う。また、漆を身近に感じてもらえるよう、デザインプロダクト「Urushi no Irodori」の企画、制作を行う。
初めて見野さん、阪本さんにお会いしたのは3年前。ちんゆいそだてぐさ という、奈良の大和郡山城址で開催されるクラフトフェアで した。
それ以来、見野さんの意欲的な制作への姿勢、漆をもっと身近なものにしたいという阪本さんの思いに触れ、いつか2人展をお願いしようと考えを温めてきました。念願の2人展です。
作品に込められた思いは熱いですが、涼を呼ぶ作品が揃います。
どうぞご高覧くださいませ。
陶と漆 見野大介・ 阪本修
会期 : 6月8日(土)~6月16日(日)
営業時間 : 12:00~19:00 *最終日は17:00まで
定休日 : 6月11日(火)
作家在廊日: 6月8日、9日
6月8日は、17:00頃より見野ファミリー、阪本さんを囲んでささやかなお酒の会を開きます。実は2人は奈良のご近所さんという仲。そんな距離感も感じていただけたらと思います。
どうぞお気軽にご参加ください。