新潟県新発田市へ、平野照子さんの工房に行ってきました。
新発田に行くのも、平野照子さんにお会いするのも初めて。
ほんの少し緊張していました。
でも、お迎えに来てくださった照子さんにお会いした瞬間、ほっと気持ちが緩み、まるでお友達の家に遊びに来たような、そんな気持ちになりました。とても気さくであたたかい方です。
好きなのは、うつわを作るより、オブジェや、箱(蓋物)を作ることなのだとか。
佇む姿に、時間を忘れて見入ってしまいます。
全体に色を付け、モチーフを残して彫りを入れていきます。手間のかかる仕事ですが、モチーフに独特の存在感が生まれます。
そして工房の周りに生える葦を刈り、木を切って灰にし、時間をかけて釉薬を作っておられます。周りの田んぼに流れてしまうものだから、自然なものにしたいとのこだわりからです。
ご自身曰く「きれいな色がなく、地味な色が多い」のはそのためなのですが、何を作りたいのか、そこにこだわってやっていきたいのだそうです。
自然とともにある、照子さんの生き方なのですね。
来年2月には作品をご紹介できる予定です。
私もその時が楽しみです。