手作りのうつわの特徴、その素晴らしさについて。まずは貫入について少し。。
貫入とは、焼成の際に、素地と釉薬の収縮率の違いから、釉薬がひびとなって現れたものです。
中国の宋磁の貫入は美しく、中国陶磁器の歴史の中でも、その芸術性・精神性においては群を抜いています。
現代においても。。
このように、その美しさに魅せられ、精進されている若い作家さんもおられます。
本当に美しいですね。
普段使いの陶器にも当然、ひびのような貫入は見られます。不良品ではありません。
陶器は磁器と違い吸水性があるため、愛用するうちに貫入の部分にも汚れがついてしまったりもします。ですので、はじめてお使いになる前に目止めをしたり、お料理の盛り付けの前に水にくぐらせたりしていただくのをおすすめします。しかし、愛用のうつわが少しづつ変化していく様を、うつわを育てるかのように楽しんでみてはいかがでしょうか?