1月の個展に続いて、ゆっくりお話を伺いたくて益子へ行ってきました。
信楽の陶芸家 篠原希さんの「益子には竹下鹿丸という天才がいる」という言葉を受けて以来、益子陶器市では必ず鹿丸BARに立ち寄るようになっていました。どんな作家さんなのか、興味津々だったのです。
自ら益子の原土を掘り、薪窯で焼締のうつわを焼成する。これだけ聞くと、とてもワイルドなイメージを抱いてしまうのですが、鹿丸さん、そして作品のキレの良さ、エッジの効いた感じは驚きです。
何かが違う、そんな気がしていました。
いろんなお話を伺いました。
益子の窯業指導所で陶芸を学んでいる時から薪窯を焚くと決めていて、その後、自分のやり方でやってこられたのだとか。わからないことがあるから指導を受ける、というのではなく、完全にご自身の感覚に頼って制作をされているのです。鋭い感性の持ち主、これが天才たる所以なんですね。
竹下鹿丸さんのことを少し理解できたようで、大満足の訪問になりました。
3月の『春の宴』では、お酒を交えて鹿丸さんのお人柄にも触れていただきたいです。