桜小鉢29-2
商品コード: KOND0154
近藤亮介さんは、広島や山口など、主に西日本の各地に足を運んで原土を掘り、土作りや釉薬作りもご自身で行なっておられます。陽刻など型のうつわの土は一番作りやすい土で、これが見つかるまではボロボロな土(これはこれで味がある)しかなく、丸くて小さいお碗のようなものしか作れませんでした。この土が見つかり、形や装飾の点で出来ることが広がったのだそうです。「作りやすい土の方が思った感じにはなりますが、作りにくい土の方が思ったよりも良い感じになることがあります。また全然良くない感じにもなります。」とのこと。近藤さんの作陶はとても大変な仕事ですが、窯出しで良いものが出てきたときの喜びが原動力になるのでしょうね。ご自身作の薪窯で焼成したうつわは、土の風合いが面白く、どことなく品があり、料理をとても生き生きと美味しく見せてくれますよ。
こちらの桜小鉢は萩の大道土のような土で、焼き方により色にグラデーションが出ます。もともと砂がたくさん入っていて、ざっくりとした土ですが、水簸(すいひ:水でかき混ぜて小石などを取り除く)をきめ細かくすると磁器のような金属音のする焼けになります。桜色のグラデーションがきれいですね。食卓がとても華やぐうつわです。
径13cm 高さ5cm