鉄絵刷毛目湯呑16-4
商品コード: KOND0089
近藤亮介さんは、広島や山口など、主に西日本の各地に足を運んで原土を掘り、土作りや釉薬作りもご自身で行なっておられます。陽刻など型のうつわの土は一番作りやすい土で、これが見つかるまではボロボロな土(これはこれで味がある)しかなく、丸くて小さいお碗のようなものしか作れませんでした。この土が見つかり、形や装飾の点で出来ることが広がったのだそうです。「作りやすい土の方が思った感じにはなりますが、作りにくい土の方が思ったよりも良い感じになることがあります。また全然良くない感じにもなります。」とのこと。近藤さんの作陶はとても大変な仕事ですが、窯出しで良いものが出てきたときの喜びが原動力になるのでしょうね。ご自身作の薪窯で焼成したうつわは、土の風合いが面白く、どことなく品があり、料理をとても生き生きと美味しく見せてくれますよ。
こちらの鉄絵刷毛目湯呑は広島の土で作られています。窯を作ったばかりの頃に見つけた材料で、今でもよく使われています。山に赤土と白土があって、生地と白化粧にしています。白土に灰を混ぜると釉薬にもなります。最初にみつけた材料が土にも化粧にも釉薬にもなったことが面白かったので、今でもいろいろ探されているのだそうです。ころんと手に収まり、鉄絵の線の勢いが心地いいです。
径8.2cm 高さ7.8cm